我が家のウサギ達のかかった病気をレポート  更新日2008年1月7日

乳腺混合腫瘍(手術)

まぶるの腹部・腫瘍画像
・2007年12月22日
ミニウサギ・まぶるの腹部に異変を感じたのは、22日の晩のこと。
いつものように、室内散歩に出すためにケージからまぶるを出したとき、
何かみぶるの腹部にポッコリ出来物のようなものがあることに気付きました。

ひっくり返して見てみると..腹部に大きなコブのようなものが!
昨日はこんなものはなかったのに..これって一体..?!

とにかく、明日の朝一に動物病院で診てもらうことにしました。

・2007年12月23日 診察 
診断の結果、実は腹部のコブの他に、左脇部分にも小さなシコリが発見されました。
そして、その両方ともおなじ組織であることが判明。
症状は「乳腺腫瘍」。腹部のコブは、腫瘍から出た分泌物や血液で膨張したものでした。

乳腺腫瘍は、ウサギやネコの場合ほぼ9割が悪性と言われている腫瘍で、
しかも転移する可能性が非常に高く、摘出しても再発する可能性が高いとのこと。
腹部のコブ状の腫瘍は、上皮系(皮膚の上側)に出来ていると思われるが、
もうひとつの小さなシコリ状の腫瘍は、少し奥に出来てしまっているようです。

放っておいても決して良くはならない症状のため、手術をお願いしました。
本日はレントゲンと血液検査を行い、明日手術前にCTスキャンで確認した上で
昼頃に手術が行われます。

今回の手術は、難点が3点ほどあります。
まずは麻酔の問題。ウサギは麻酔時の事故が非常に多い動物です。
今回の乳腺腫瘍の摘出手術には、最低1時間程かかるとのこと。
最悪の場合、そのまま目が覚めずに亡くなってしまう可能性があります。
まぶるはまだ一度も麻酔をかけたことがありませんので、どうなるかは分かりません..。

次に手術後の問題。乳腺腫瘍は転移する可能性が高いといわれています。
その為、摘出後に再発しない可能性はありません。術後数ヵ月後にまた発症するかもしれないのです。

そして手術がうまくいったとしても、しばらくは抗生物質の投与が必要となります。
ウサギは人間のように抗がん剤の投与が出来ません。お腹の必要な微生物に影響が出て消化活動が出来なくなってしまうからです。
術後の体調が良くならず、回復に支障がでることは充分考えられます..。

上記3点、確かに問題がありますが、放置しても決して良くなりません。
最善策は、やはり手術に踏み切ることしかないと判断しました。
いままで大病を患ったことのないまぶるです。どうなるかは分かりませんが..
ただ、現在まぶるの体調は腫瘍部位を除けば健康そのもの。食欲も元気もあります。
ですから、この大手術も無事乗り切れるのではないかと、思っています..。

診察料:
再診料:1000円  X線検査:3000円  組織検査:2000円  血液検査:7000円
合計:13650円(税込み)


・2007年12月24日 手術当日・入院摘出した腫瘍画像
手術は無事成功しました。当のまぶるも見たところ元気そうでした。

腫瘍は2箇所ともキレイに取り出せたようです。
結構大きな腫瘍ですね。まるで..イカメシのような感じが。
(画像をClickすると、モザイク無しの大画像が見れます)

今晩は病院で入院し、明日退院の予定です。

手術前のCTスキャンでの確認では、その他の臓器への転移は見られず、
また実際に手術で開腹した時も、特に問題はなかったそうです。
とはいえ、今後の術後の管理が残っています。
まだまだ安心といえる状態ではありませんね...

しかし、他の手術を受けたウサギたちに比べ、まぶるは一番元気さがあるように感じました。
術後なので空元気かもしれませんが..それにしてもよく動くなぁお前は。

・2007年12月25日 退院
カラー装着まぶる本日の午前、まぶる退院となりました。

首にカラーがついております。
昨晩の手術後の時には付いていませんでした。
どうやら、昨晩、縫合した箇所を必要以上に舐めなめしていたようで..
このままでは糸を噛み切られるおそれがあるとの判断で
カラー装着となってしまいました..

案の定、まぶるはこのカラーをかなり嫌がっておりました。
とはいえ、外すと縫合糸を外してしまう可能性がまだ高いですし、
もうしばらくは、不便でもカラー装着でいてもらわなくてはいけません。

気になったのは、このカラーで給水器やペレットを食べることが出来るのか、ということでしたが
観察してみると、意外と前方向の動きは柔軟に出来るようです。
ただし毛づくろいは全くNGとなっております。

ちなみに、このカラーはまぶるのレントゲンフィルムを再利用したものでした。
ウサギのまぶるさんもエコ活動に賛同しております。

まぶるの腫瘍摘出後の腹部の様子・1まぶるの腫瘍摘出後の腹部の様子・2
▲ まぶるの腫瘍摘出後の腹部の様子(モザイク処理)
※画像のclickで詳細画像が確認できます。少々グロ・閲覧注意。

診察料(12/24,12/25合計):
麻酔料:5000円  手術料:50000円  検査料(CT):25000円  処置料:2000円
点滴:4000円  検査料(組織検査):13000円  注射料:2800円  入院費:1500円
合計:107410円(税込み)


・2007年12月27日
術後の抗生物質注射・第1回目。

気になる経過ですが、特に問題もなく。食欲もほぼいつも通り(80%)
縫合跡も化膿せずキレイに維持できているとのこと。

抜糸は術後2週間後。ということで来年の話になりますね。
カラーを外すのもその時期となります。まぶるさんのカラー年超えは確定となりました。残念。
あと、気になる手術代金ですが、まだ詳細の計算が出来ていないとのことで
次回診察時に請求されることとなりました。

診察料:
再診料:600円  注射代:1000円
合計:1680円(税込み)


・2007年12月30日
術後の抗生物質注射・第2回目。

ホントにまぶるの生命力は大したものです。毛をそった縫合跡周辺に既に毛が生えつつあります。
しかも食欲、元気ともに衰え無し..お前はホントに7歳越えのメスウサギか?!

縫合部位に化膿もないとのことで、抗生物質注射は本日にて終了。
あとは来年7日の抜糸を残すのみとなります。

そして、手術時の腫瘍に関する調査報告が出ました。
やはり、予想通り悪性腫瘍でした。しかも混合腫瘍。
腫瘍の出る箇所は、上皮系と間葉系の2タイプあるそうで、
その両方において腫瘍が出来ていたということで混合腫瘍の名がついております。
もう一方の小さな腫瘍は、腋窩部リンパ節腫瘍といって、こちらは転移や再発の可能性が充分ありえるとのこと..。

今回の手術で、前胸部の腫瘍破裂にともなう危険性は無くなりました。
しかしまた腫瘍が再発することが考えられることと、
もし転移するとすれば、それは肺転移になる可能性が高いそうです。
人間の場合なら、抗がん剤の投与となりますが、ウサギの場合はそうはいかないようで、
うさぎの抗がん剤投与の効果については研究があまり為されていないようで、
逆に薬効によって体調不良を引き起こす可能性もあるとのこと。
まぶるの年齢からも考慮して、抗がん剤投与は見送ることにしました。


診察料:
再診料:600円  注射料:1000円
合計:1680円(税込み)


・2008年1月7日 抜糸
手術より2週間が経過しました。本日縫合糸の抜糸日です。

手術日より、まぶるにはカラーが装着されていましたが..数日前に勝手に取ってしまいました。
飼い主が取ったのではなくて、患者のまぶる自ら、です。
方耳づつ外して、カラーを外すというワザを身につけたようです。何の役にも立ちません。

そのカラー外しのおかげか、腹部にあきらかに糸を取ろうとしたと思われる跡がありました。
おまけに齧ったせいか、カサブタまで出来ている始末..。
それ以外はキレイに傷口は縫合していることが確認できました。

ただ、残念なことに..
恐れていた腫瘍の再発と思われる、小さなシコリが脇部に確認されました。
おそらく術後に出来たものでしょう。
ウサギには抗がん剤投与は考えられないとのことですので、この腫瘍と思われるシコリについては
現在はとりあえず様子見とすることとなりました。
このまま大きくならず、そのままの形状で留まって欲しいものです
(そのまま縮小消滅すれはパーフェクトですが)

乳腺腫瘍の場合、ほとんどが肺への転移となる可能性が高いため、
呼吸に異常がないか注意が必要となります。

今回の乳腺腫瘍の治療は、とりあえず今日で完了となります。
これ以上、腫瘍が大きくならないことを願って...。

診察料:
再診料:600円 
合計:630円(税込み)

[Top]